【新卒就活・転職】銀行員をはじめとした金融業界の人はなぜコンサルを目指すのか
下記は東大・京大生の就活人気ランキング。
これまで銀行などの金融機関を目指していた高学歴層を筆頭に、幅広い層でコンサル希望者が増えています。
- 1位:アクセンチュア
- 2位:マッキンゼー・アンド・カンパニー
- 3位:野村総合研究所
- 4位:アビームコンサルティング
- 5位:KPMGコンサルティング
- 6位:ボストン・コンサルティング・グループ
- 7位:ベイン・アンド・カンパニー
- 8位:三菱商事
- 9位:三井物産(同数)
- 9位:デロイトトーマツコンサルティング(同数)
新卒採用市場では、引き続きコンサルティング会社が人気のようです。
金融機関を目指していたグループが、なぜ今コンサルティングなのでしょうか。
今回は金融業界とコンサルティング企業の関係をご紹介します。
入社・転職を試みる方の参考になれば幸いです。
【この記事を読むメリット 】
- コンサルファームと金融機関の位置づけがわかる
人気の裏の心理を読む。
それでは今回のコンテンツです。
共通点から見る金融機関とコンサル
新卒での入社希望者もさることながら、転職も希望者も多い金融機関からコンサルへの流入。
人気がある裏には、必ず理由があります。
その理由を読み解くために共通点と差異を見てみましょう。
- 想定年収
- 優秀さの証明
1.【年収】全業界中コンサルは1位、メガバンクは6位
これは言わずもがな、金融業界・コンサルティング業界とも 年収は高いグループとなっています。
東洋経済による64業界別の40代モデル年収で見ると以下のとおりです。
- 1位:コンサルティング(1,316万)
- 6位:メガバンク(798万)
- 9位:証券(755万)
- 18位:損害保険(673万)
- 23位:生命保険(633万)
- 全業界平均:(600万)
「銀行」ではなく「メガバンク」というくくりになっているため、地方銀行などは含まれていないようですが、いずれも64業種ある中ではトップクラスと言える年収を得られます。
年収を重視する、金融機関に属している人・金融機関と並行して就職活動をしている人は、証券・保険も含めた金融機関グループより想定年収が上位である、コンサルティング業界を目指すのはもっともなことでしょう。
2.【証明】業界の持つブランド力が強い
業界の持つイメージを考えたとき、多くの人は
- コンサルティング:頭脳明晰・ロジカルシンキング・バリバリハードワーク
- 銀行・保険:エリート・堅い職業
- 証券:ガツガツしており、ハードだが高給
というイメージを持つかと思います。
総じて、優秀であることをイメージさせる業界となっています。
「君は優秀だ」と言われながら過ごしてきた人は、その甘い蜜を失うことはしたくないものです。何かと理由を付けながら、世間からの「優秀」という評価を得られる / 失わない業界を探しているのです。
また、これは先ほどのランキングとも連動するので面白いのですが、就職偏差値をはじめとした「人気が高い企業に入社できるほど優秀」という価値観もあります。
従来は銀行がランキングの順位が高かったため、銀行にいる=優秀とされていたのですが、今やメガバンクでもTOP10に顔が出ない状況になり、優秀のブランドを失いかけた業界から、優秀を維持する業界への「プライド維持のための移動」が起こっています。
優秀であるために諦められないプライド
今回、年収とブランドという2つの観点から、金融業界からコンサル業界への人気の移動をご説明しました。
人気に追随する必要は全くありませんが、どちらも重要な検討ポイントとなります。
転職をされるのであれば、以下の観点はぜひ持っておくとよいかと思います。
- 現職の年収は維持できるか
- 自分のブランドは損ねないか
【参考サイト】
- 【6/1速報:東大京大・21卒就職ランキング】|就活サイト【ONE CAREER】
- 最新版!40歳年収「64業界別」ランキング | 賃金・生涯給料ランキング | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
2019年10月現在、これまで深夜までバリバリ働いていた人たちが働き方改革で残業制限がついた影響もあり、コンサルティングファームはいずれも人手不足になっています。
これまでにご紹介したスキルはコンサルファーム転職に向けてはNice to Haveですが、人手不足で採用が甘くなっている今、チャレンジしてみてもよいかもしれません。
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