システム開発プロジェクトにおけるSEチームリーダーの役割とは?プログラミングはできない?
メンバーからリーダーになったときの変化は?
システム開発では、対象とするシステムが大規模であるほど、大人数のチームで開発を担当することなります。
小さなチームに分かれて、担当する範囲をわけることもあるでしょう。
チーム制を取り入れると、プロジェクトマネジャーの下に「チームリーダー」の役割を担う人ができます。
チームリーダーに選ばれ、動き方に悩んでいる方にチームリーダーの動き方をご紹介します。
今回のコンテンツです。
SEチームリーダーの役割
SEチームリーダーは、プロジェクトマネジャーの役割が2/3、コーダー(エンジニア)としての役割が残り1/3と考えるとよいです。
チームリーダーは自分であるモジュールの完成に責任を持つのではなく、広い範囲で機能間連携やシステム間連携に責任を持つことになります。
そのため、自分でミリミリとプログラミングをしてコードを書くのではなく、チームメンバーに実装してもらったもののレビュー程度にすることが成功のポイントです。
【PM補佐としての役割】
- チームのタスク管理
- チームの進捗管理
- チーム間連携
- PMへの報告
【SEとしての役割】
- 成果物のレビュー
- メンバー教育
PM補佐1.チームのタスク管理
プロジェクトマネジャーはプロジェクト全体の作業を管理しますが、チームリーダーはチームの範囲でタスクを管理します。
SEは例外処理・エラー時の挙動を含めた、細かなシステム仕様に目が向きがちですが、広い目線でToDoを洗い出し、担当者を決めることはチームリーダーの役割になります。
小さなチーム単位でのPMともいえます。
PM補佐2.チームの進捗管理
洗い出されたタスクは、進捗まで管理されるべきものです。着手・完了日を決め、その進捗を見えおくこともリーダーの役割になります。
もちろんスケジュールどおりいかないこともあります。遅れた場合には予定の見直しを行い、現実的な日程に変更してリカバリーします。
必要に応じて作業をする人を増やしたり、残業や休日出社をして、プロジェクト全体に影響が出ないように調整することで、リーダーとして価値を発揮できます。
PM補佐3.チーム間連携
プロジェクトが大きくなると、関係者のコミュニケーションにも時間を取られがち。
効率よく運営するために、チームを超えたメンバー間での連携はせず、リーダーのみに限定することで成功を近づけることができます。
例えば、自分がアプリAの開発チームのリーダーだった場合、メンバーからインフラに関する疑問が上がったときは、インフラのチームリーダーに問合せをする、といった具合です。
日頃からメンバーの課題を吸い上げ、他のチームに共有が必要なことを管理しておくことで、プロジェクトの運営を円滑にできます。
大きなプロジェクトはコミュニケーションコストも大きくなりがち。
PM補佐4.PMへの報告
チームリーダー間での連携と同様に、PMへの報告も実施します。
プロジェクト全体のスケジュールに関することやシステムへのユーザ要求など、確認事項の問合せや、状況の報告を行います。
SE1.成果物のレビュー
エンジニアとしては、メンバーが実装したプログラムや設計書などのレビュー行います。
これまでにご紹介したPM補佐としての役割は負荷があり、メンバーのときほどプログラミングに時間がとれません。
そのため、基本的には成果物の作成はメンバーに任せ、自分はレビューや設計のアドバイスをすることに注力する方がうまくいくことが多いです。
もちろん自分でプログラミングをすることもできますが、プロジェクトが盛り上がってくるとPM補佐の役割にとられる時間が増えてくるもの。自分の担当するプログラムのみ遅延しているようなことは避けたいので、タスクは多く持たないようにしておくことがおすすめです。
チームリーダーはメンバーの延長ではなく、別物と考えたい。
SE2.メンバー教育
レビューを通じて、メンバーの教育を行うこともチームリーダーの役割です。
メンバーのレベルが上がると、自分がレビューにとられる時間も減り、将来的に自分も楽になります。
チームリーダーはシステム開発プロジェクトの成功を担う
チームリーダーはプロジェクト単位での中韓管理職。
大変は役割ですが、成功を担っているという意味でやりがいがあり、成長も得られるポジションです。
この機会にマネジメントの勘所を習得し、さらなるキャリアアップにつなげていきましょう。
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