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スタートアップベンチャーで優秀と言われる人、クビになった人

スタートアップベンチャーで優秀と言われる人、クビになった人

 

ときに魅力的に聞こえる「ベンチャー企業」その実態に迫る

 

「スタートアップ」「ベンチャー」このような言葉にどういったイメージを持たれるでしょうか。

 

  • 仕事が大変そう
  • 倒産するんじゃない?
  • 優秀な人が多そう

 

少し前から、「ユニコーン企業」と呼ばれる”ベンチャーだけど大手企業”も出てきており、少しづつ身近な存在となってきているベンチャー企業。
1万人の従業員を抱える大手コンサルから、社員20名のベンチャーに転職した経験のある著者が、ベンチャー企業の実態をご紹介します。

 

【この記事を読むメリット 】

  • ベンチャー企業の実態がわかる

 

   

【結論】スタートアップベンチャーの実態

休みを使って振返りをするメリット

 

結論ですが、ベンチャー企業がどのようなものか、それは「企業により異なる」です。「大手企業ってどんな感じ?」と聞かれても、一概にいえないことと近いように思います。
例えば、ワタミのようなブラック企業大賞に殿堂入りしそうな大手企業もあれば、googleのように勤務時間の20%は好きなことをしていい、という大手企業もあるでしょう。

 

とはいえ、一般的には以下のような特徴があります。
こちらでは箇条書き程度に留めておき、後段で実際のところをご紹介しています。

 

  • 社員数が少ない、採用したくても応募が集まらない
  • 売上が少ない(あるいはゼロ)
  • 事業の計画性がない
  • 一般常識がない人もいる
  • 社長・創業者は偉い

 

イメージしやすい例が多いかと思いますが、ベンチャー企業は創業者が「想い」で起業したものであり、圧倒的に権限を持っているため、強い意思決定がなされがちです。
特に正解がわからないような新しいテーマに向かっていく場合、権限の強い社長・創業者の意見で決まってしまうケースが多いといえます。

 

また、「いいものを作れば売れる」という感情的な創業も見られ、事業の収益化計画の見通しが立たないまま経営されている企業もあります。
ベンチャー企業への転職を考える場合、経営計画に具体性があるかは、1つの重要な判断ポイントとなるでしょう。

 

社長の計画性・人柄はかなり重要なポイント!

 

スタートアップベンチャーで優秀と言われる人

 

では、どのような人が「優秀」と評価されるのでしょうか。

 

1、自分だけのスキルがある

 

前章にあったとおり、ベンチャー企業は少ない社員でなりたっています。そのため、一人一人がより多くの仕事をこなさなければなりません。
そのようなシビアな環境の中で、「どこかの領域で専門性を持っている」ことは大きな武器になります。

 

例えば、社員が3人しかいないベンチャー企業の場合、法律・会計などの専門性のある領域の仕事も、誰かが調べながら進めなければいけません。
そのような状況では、誰か1人専門家がいるだけで作業が効率的になります。

 

  • エンジニアだらけの開発会社に営業として入社する
  • アナログな伝統企業にITチームとして参画する など

 

他の人とバッティングしない強みを持つことは、ベンチャー企業以外で仕事をする際にも重要なポイントとなりますが、特にベンチャー企業では意識すべきポイントといえるでしょう。

 

2、仕事を作れる

 

ベンチャー企業では、”まともな”収益が得られる仕事は少ないこともよくあります。
3つのプロジェクトの中で、大きな1つで売上の90%以上を占めているということもざらにあるでしょう。

 

重要なことは「仕事をもってくること」です。前章で、創業者が「いいものを作れば売れる」と思いがちとの話がありましたが、多くの場合でベンチャー企業の営業はうまくいっていません。優良な買い手との接点もなく、営業のし方も間違っているためです。

 

そのような中で、自分の知り合いの企業とでも、具体的に商談の話を繋げられることは、大きな価値提供になります。

 

3、目上を立てる

 

企業が小さければ小さいほど、目上を立てることは大事になります。
人数の少ないベンチャー企業では、人間関係に占める一人当たりの比率が大きく、また自分の給与を決める上位者との距離も近いためです。

 

4、気合でなんでもやる

 

従業員が少なく、ときには専門家もいない状況では、「とにかくなんでもやってやる」という意気込みも重要です。専門性があることよりも、なんにでも気合でぶつかっていき、先に進める”気持ち”が歓迎される状況もあります。

 

専門性を持っている方が、自分の労働時間という点でも望ましいですが、どうしてもスタートアップベンチャーで仕事をしたい場合には、なんでも気合で立ち向かっていく意気込みがあれば、最後は評価されることもあるかと思います。

 

社長の気持ちを汲みながら、仕事を前に進めていることが大事!

 

 

 

スタートアップベンチャーでクビになった人

 

筆者は従業員20名程度のベンチャー企業に勤めていますが、試用期間で退職勧告をされた人も見ています。
どのような場合にこうなってしまうのでしょうか。

 

1、仲間に入れない

 

分かりやすく例えると「空気が読めない」に近いかもしれませんが、周りの人が必死に仕事をしている中で、自分だけ役割をこなせていない、または情熱が足りないという状況になっている人は、「緊張感がない」と思われがちです。
そこそこに規模が大きく、収入も安定している企業であれば、「あいつやる気ないよなー」程度で済むことも、ベンチャー企業では許されません。

 

仲間に入れない背景には、専門性が足りない、ガッツが足りないとそれぞれ異なる理由はあるかと思いますが、ともかく少数で経営するスタートアップベンチャーにおいて、期待される役割を果たせない・熱量が足りない場合には、苦しい状況に立たされることもあります。

 

2、緊張感がない

 

先のとおり、スタートアップベンチャーでは資金的にも余裕はない場合がほとんどです。そのため、面接で言われたこと・募集要項に記載してあったことに留まらず、何でもやっていかなければ成果が得られないこともあります。
そのようなシビアな環境において、例えば毎日定時帰り・時間があればネットサーフィンなどをしていると、これも積極性を疑われかねません。

 

サラリーマンとはいえ、より経営を身近に感じられるベンチャー企業では、いつ倒産になってもおかしくないリスクを自分のものとして感じられなければ、「緊張感のないやつ」として肩身の狭い思いをすることになるかもしれません。

 

3、社長と方針があわない

 

働き方、仕事の進め方が社長・共同創業者と合わない場合にも、クビなどの厳しい仕打ちに繋がります。

 

スタートアップベンチャーは品ずうが少なく、また大企業(株式会社)と異なり雇われ社長でもないため、社長が強くなりやすい環境にあります。
そのような環境で、社長の意に沿わない進め方をすることはあまり得策とは言えず、良好な関係を築くまでは過激な発言は控えたほうがよいかもしれません。

 

あまり空気を読まずに経営方針に口出しをした場合、当たり所が悪いと、その後仕事がしにくい環境に追い込まれるかもしれません。

 

 

少人数の社会では、権力が正しくなることもある

 

 

 

スタートアップベンチャーも大企業もほぼ同じ

 

これまでご紹介したポイントは、多かれ少なかれ大企業でも同じことが言えます。ビジネスパーソンとして、意識すべきこと、市場から評価されるポイントは概ね同じということです。

 

但し、スタートアップベンチャーでは”特に”重要となるポイントについて、事前に知っておくことで、心構えをすることはできます。
よいところ・悪いところを理解しながら、挑戦するしないを決めてみてはいかがでしょうか。