転職エージェントを使うメリットと使わない決断-非公開求人・裏情報はある?
エージェントの価値について考えます。
転職先への応募を行うときに転職エージェントに相談すべきかどうか迷うことはないでしょうか。
「転職 エージェント 比較」や「転職 エージェント おすすめ」など検索をされた経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、一度、エージェントの要否を冷静に考えてみてもよいかもしれません。
筆者はエージェント・求人サイトを活用しながら4回の転職を経験しており、その中で感じたことをご紹介します。
【この記事を読むメリット 】
- 転職エージェントの要否が判断できるようになる
それでは今回のコンテンツです。
エージェントを使うメリットとは
まずはエージェントを使うメリットをみていきましょう。
- 労働市場全体の採用状況を知ることができる
- 自分ではわからない自分の価値を知ることができる
1.労働市場全体の採用状況を知ることができる
転職活動をしている人は、多くの場合、自分の所属している業界のことしか知らないもの。
他の業界でどのようなことがトレンドになっており、人がどう流れているのか、あまりイメージができないことが大半です。
例えば、住宅メーカーで営業をしている人が「製薬業界や医療機器メーカーで技術革新・法令改定があり、新商品の営業が不足している」という情報をつぶさに手に入れることは難しいものです。
そのような時、相談できるエージェントがいれば、自分の守備範囲を超えた採用情報・動向について情報が得られるため、自分が思っていたより多方面でチャンスがあることを知る機会が得られます。
情報量・求人が多いと選択肢が広がりますので、よりよい求人・よりよい会社に巡り合う機会が増えることになります。これは大きなメリットです。
エージェントは選択肢を広げる。
2.自分ではわからない自分の価値を知ることができる
労働市場での自分の価値を教えてくれる、という点でもメリットがあります。
たとえ入念に客観的な自己分析を行ったとしても、自分で考えている以上は限界があります。
そこでエージェントの出番。相談をすることで「自分はどのような性格で何ができるのか」という、転職で重要なアピールポイントについて、初対面のいちビジネスマンから意見をもらえる機会を得られるのです。
この機会は貴重です。なぜなら転職に向けて準備をするとき、参考にする他者のコメントは、大抵面接官とはかけ離れた立場からのコメントだからです。
自分との面識がないことがメリットに
例えば職場の先輩や同僚に相談したとします。
- 付き合いが長く、初対面で短時間の面接を行うだけの面接官とは条件が違う
- 同じ環境で仕事をしてきたため、他社や世間の考えとずれている可能性がある
転職の面接は初対面で実施するため、付き合いの長い人達からのコメントはそのままは使えません。
また、現職が少し特殊な環境の場合に、同じ職場の人からの意見だけではそれに気づけないことがあります。
では、お客さんからのコメントはどうでしょうか。
- お客さんはサービスを受けた側なので、面接官とは立場が違う
お客さんはサービスを受ける側なのに対して、面接官はサービスを提供する側です。
大幅値引きをした結果、お客さんの満足度が高まった話などは転職では使えません。
このように、自分に対して何も先入観のないビジネスマン、かつ人事の有識者からコメントやアドバイスをもらえることは貴重な機会になります。
客観的な自己PRの相談相手にうってつけ。
エージェントを使うメリットは情報量
エージェントを使う主なメリットは情報が多く手に入ることに尽きます。
これは先ほどの内容で、労働市場の情報と自分の市場価値などについてです。
いずれも転職の企業選びの幅を広げることができるという、嬉しいメリットがあります。
「逆に候補を削られてしまうのでは。。」という心配をされる方もいらっしゃるかもしれませんが、その心配はありません。
なぜなら、応募をするのは転職希望者者が決めることであり、どうしても断られるなら自分で直接その企業に応募すればいいだけだからです。エージェントからもらった履歴書のサンプルを編集して応募してしまいましょう。
自分の人生、決めるのは自分の自由です。
筆者も2回目の転職では、エージェントにアドバイスをもらった上で別の転職情報サイトから応募して転職しました。
転職を成功させるために、使えるものは使うべきではないかと思います。
「非公開求人」「裏情報」は期待薄
その他よく見かける「非公開の求人」「裏情報」などはエージェントを使うメリットとされていますが、実際は大きなメリットではないと考えられます。
人材サービス会社にとって募集をする企業はお客さんであるため、その求人を非公開にするということ自体が不自然なことなのです。
お客さんが募集をかけてほしいと思っているにも関わらず、あえて求職者に見えない状況にしているため、そのような求人が多数あるということはありえません。
募集をしている企業側が「優秀な人がいた時だけ紹介してほしい」と言うことはありそうですが、あまり非公開情報に期待をしても裏切られると思います。
裏情報についても同様で、お客さんである企業の悪い情報は流せないはずです。
またエージェントは多くの求職者をマッチングして手数料を稼ぎたいので、求職者の二の足を踏ませるような情報は出さないと考えられます。
そのため、いかにもおいしそうなエサはメリットとして期待しないほうがよいでしょう。
セールストークには冷静な心で判断を。
デメリットはなし。無料なので活用を
最後に否定的なことを並べてしまいましたが、やはり転職に必要な情報が拡充できるメリットは大きいのではないでしょうか。
自分が思いもしなかった業界で内定を獲得し高収入を得られたり、気づかなかった長所を評価され、好待遇を実現したりする可能性があるため、声をかけてみて損はないと思います。
一方で、相手は善意の相談役ではなくノルマを持った1セールスパーソンであるため、都合よく操られないように、自分の意思を強く持って転職を成功させることが大切です。
エージェントが必要ないのであれば、求人情報のみを公開している「求人サイト」に登録するのもよいでしょう。
リクナビNEXTはリクルートグループの求人サイトで、求人量も豊富です。筆者も転職の度に登録しており、2回目の転職ではこちらの求人からネット証券に転職しています。
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