マルチタスクは人の脳には無理。苦手・できないと悩むよりこの方法で対策を
頭が混乱しやすい、マルチタスクの対策とは
日々多忙なビジネスマンにとって、複数のプロジェクト、複数の仕事を同時にこなさなければいけないことは、よくある状況ではないでしょうか。
複数プロジェクトの山場が同じタイミングでやってきて、仕事を辞めたくなった人も少なくないかと思います。
このような状況でよく聞くフレーズは「マルチタスク」です。
複数のタスク(=作業)を同時に平行してこなすことをマルチタスクと言いますが、このマルチタスクの能力があればうまく乗り切れるという説があります。
では、マルチタスクは身に付けられるものなのでしょうか。苦手な人はどうすればよいのでしょうか。
こちらの記事でマルチタスク苦手を克服するシンプルな解決策をご紹介します。
【この記事を読むメリット 】
- 複数の仕事を平行して進める方法がわかる
苦手な人が多いマルチタスクの正体を知る
まず、マルチタスクが何か、ということから見ておきます。
多くの人は「特殊な能力で複数のことを同時に処理している」と思い込んでいますが、実態は異なります。
とても単純な例を考えると、人は脳が1つしかなく、またPCは両手でタイピングするため、同時に2通のメールを打つことはできない、ということは明白です。
上記は一例ですが、同じように38597×193を計算しながら、明日の来週の外訪スケジュールを立てることもできません。
99%の人はこの程度、ということです。
スーパーマンにしか本当のマルチタスクは無理
マルチタスクが苦手な理由
マルチタスクが苦手な理由は、分解すると2つになります。
- 複数のことを同時に考えることができない
- 複数のことを同時に遂行できない
1つめは思考、2つめは実行です。それぞれ脳と体が対応していると考えても差し支えありません。
脳は複数のことを同時に考えたり、キャパシティ(容量)を超えたことをしようとすると、顕著にパフォーマンスが低下します。よい意見が出なくなったり、やり忘れてしまうのはそのせいです。
【対策】順序型マルチタスクの方法
ではマルチタスクが神話としても、複数のことを同時に進められる人はいる、というご意見もあるかと思います。
こちらが今回の対象ですが、ここでは「順序型マルチタスク」と呼び、その方法をご紹介します。
「順序型マルチタスク」では、以下の順を踏んで、複数の作業を進めていきます。
「完全同時処理スーパーマン」は諦め、堅実に順次処理していくという方法です。
- タスクの一覧を作成する
- 優先度を付ける
- 上位の作業から対応
現実には、「今この瞬間に、2つのことをやらなければ!」というシーンは少ないはずです。少なからず時差があったり、本当に重要ならば別の人の助けを得られるでしょう。
順序型マルチタスクは「同時思考」「同時遂行」を避け、作業のクオリティを担保する方法です。
1、タスクの一覧を作成する
方法はそのまま、自分がすべきことを一覧化することです。
こちらの作業で、「複数のことを同時に考える」ことを回避します。
マルチタスクを苦手とする人に多いのは、
Aも、Bもやならきゃ!
もしうまくいったら次はC、お客さんから反対があったらDだな。。
などと考えているうちに、頭がパンクし、考えが回らなくなっていくことではないでしょうか。
一度脳内からすべて紙・電子ファイルに書き出してしまい、脳をリセットすることで、思考の渋滞を解消することになります。
思考の渋滞から抜けるには、周りの余計な車をどかすことが大事
2、優先度を付ける
一覧化が終われば、次は優先度を付けます。
一般的な「重要度」「緊急度」の2軸で評価すれば、どの作業から着手すべきか、一目でわかるようになります。
3、上位の作業から対応
順位がつけば、あとは作業のみです。作業の際も、同時に進めようとしないことがポイントです。
体は1つしかないので、本当に必要があれば助けを呼びましょう。
一覧を作成し、優先度がついているため、あとはシンプルに優先度の高いものから1つずつ処理していきましょう。
一覧を使うことで、スッキリした頭で作業を行えることが「順序型マルチタスク」のメリットです。
最後にあれもこれもと欲張ってこんがらかってしまわないように、落ち着いて処理していきましょう。
同時に複数の仕事を進めようとして、すべて半端になってしまった経験はあるはず。
落ち着いて1つずつ
マルチタスクは皆苦手。脳の負荷を減らしてコツコツと
マルチタスクのコツは「完全同時」を避け、「脳の負荷を減らして」「順序型に処理」することです。
勢いと気合で突き進まないよう、軽くした頭でコツコツこなしていきましょう。