【Netflix・AmazonPrime・Office365…】月額制サブスクリプションのデメリット・注意点
NetflixやAmazonPrimeなどをはじめとする月額課金サービス。
月々のわずかな支払いで、映画見放題や翌日配達サービスが受けられるとあって、人気を集めています。
広がるプチ富裕層ビジネス 会員制ホテル・サブスク…: 日本経済新聞
しかし、ビジネスになる(儲かる)ということは、裏に消費者の損があるもの。
今回は月額制サブスクリプションのデメリット・注意点をご紹介します。
【この記事を読むメリット 】
- 月額制サービスのデメリットがわかる
いいことばかりではない。
それでは今回のコンテンツです。
サブスクリプションとは何か
wikipediaによれば、サブスクリプションとは、
ビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。
とあります。
先に挙げたNetflixの動画見放題や、AmazonPrimeの翌日配達・PrimeMusicの聞き放題などは有名な例かと思います。
このように1回買切りではなく、継続的に借りることで、安くサービス(メリット)を受けられるという点が、サブスクリプションの特徴です。
安くて見放題ならお徳でいいですね。
サブスクリプションのビジネスモデル
では簡単にビジネスとしての面を見ていきましょう。
ポイントは2点です。
- 初期コストを払えば継続的に利益が出る
- 申込みの敷居が低い
1.初期コストを払えば継続的に利益が出る
似たビジネスモデルであるレンタカーについて考えます。
レンタカー会社は最初に車を買ってしまえば、あとは貸出すのみで利益が生まれます。
車検や駐車場代はかかりますが、基本的に一度買ってしまえば車それ自体にはお金はかからなくなるわけです。
NetflixやAmazonMusicも同じです。
一度アプリやホームページを作ってしまえば、あとはアプリから動画が流れるだけです。
この初期投資のみで継続的に利益が出るモデルが、企業に人気になっている1つの理由です。
2.申込みの敷居が低い
こちらもサブスクリプションの本質です。
ワイルドにまとめてしまうと、
サブスクリプションは劣化版ローン
です。
動画や音楽を買うと、所有権をもち、いつでも聴けるようになります。
しかし、何十本、何百本と欲しくなった場合には費用が大きくかかってしまうという問題があります。
そこでNetflixやAmazonがまとめて権利を買取り、小さくちぎった値段で消費者に配信しているのです。多くの消費者がいてこそのビジネスと言えます。
※クリックで拡大できます。
この「小さくちぎった値段」に消費者の財布の紐をゆるくする効果があるのです。
「手頃な値段」は消費者を集めるための布石。
消費者から見たサブスクリプションのデメリット
では消費者から見た場合、デメリットはどこにあるのでしょうか。
わかりやすく、先ほど見たビジネス上のメリットの反対が、消費者のデメリットになります。
- いくら課金しても自分のものにならない
- 一度体験したものは失いたくない
1.いくら課金しても自分のものにならない
サブスクリプションのサービスは、wikipediaの説明にもあったように、継続的なレンタルです。
いくら支払いをしても自分のものにはならず、解約したらすべてなくなってしまいます。これがデメリットの1つです。
2.一度体験したものは失いたくない
こちらが大きなデメリットなのですが、人は「一度得たものを失うこと」に大きな損失感を感じるようにできています。
失恋ソングに「いっそ出会わなければよかった」というフレーズがあるように、一度得たものを失うことは、ずっと持っていないことよりも大きな損を感じます。
これは心理学的には、「得失効果」と言われるものです。
これにより解約しにくくなったり、また値上げに抵抗できないケースがあることはデメリットとなります。
なお、フットインザドアという心理テクニックもここで使われており、はじめに安い金額で加入させておいて、あとで値上げをするという戦略もよくつかわれます。
気を付けたいですね。
【フットインザドア】
交渉や依頼の場面で、本命の要求を通すために、まず簡単な要求からスタートし、段階的に要求レベルを上げる方法。人間心理を利用した交渉テクニックの1つ。
フット・イン・ザ・ドア・テクニックとは・意味|MBAのグロービス経営大学院
メリットばかりでなく、デメリットにも目を向けましょう。
特徴を理解して正しい使い方を
サブスクリプションは安価にサービスを受けられ、「○○放題」系のサービスが多いので楽しくなってしまいますが、物は残りません。
意識せずに累計では大きな金額を払っていた、ということにならないよう気を付けながら利用頂けるとよいかと思います。