【残った人は勝ち組】転職・副業解禁・フリーランスブームで希望退職した人のその後
転職・副業・フリーランス。。。
近年急速に「会社に縛られない働き方」が広まってきました。
多様化するライフスタイルにあわせて、好きなことをして生きていくスタイルがメジャーになってきています。
「副業で稼げば楽しく暮らせそうだけど、会社を辞めても大丈夫だろうか。。」という悩みも聞くことがありますが、早まる前に、好きなことをして生きていったその先に、何が待っているのかを考えておきましょう。
そんな都合のいい生き方が本当にできるのだろうか。。
【この記事を読むメリット 】
- ブームの舞台裏がわかる
- 自分の生き方を慎重に考えられるようになる
それでは今回のコンテンツです。
転職・副業・フリーランスのメリットとは
まずは転職・副業・フリーランスそれぞれのメリットを見ていきましょう。
簡単にそれぞれの主なメリットを書き出すとこのようなイメージかと思います。
転職のメリット
- 収入を上げるチャンスがある
- 自分の興味のある分野で経験を積むことができるようになる
副業のメリット
- 本業を続けながら別のスキル習得や収入源確保を期待できる
- 好きな副業を好きな時にやってよい
- 軌道にのれば会社で働く必要がなくなる
- 人間関係のしがらみがない
フリーランスのメリット
- 収入を上げるチャンスがある(ただし保険・年金は自己責任)
- 好きな分野の仕事にチャレンジできる
- 会社に縛られる必要がなくなる
- 人間関係のしがらみがない
共通するメリットをまとめると、下記のようになります。
- 収入を増やすチャンスがある
- 好きな分野でお金を稼げる
- (転職を除き)会社に縛られなくなる
- (転職を除き)人間関係のしがらみがなくなる
4つとも素晴らしいメリットですね。好きなことをして、会社にも人にも縛られず、収入も増える。
やらないほうが損に見えてきます。
では、ブームになっているのはメリットが大きいからなのでしょうか。
私は舞台裏に闇があると見ています。その理由をご紹介します。
ブームの裏に国・企業の思惑
結論から言うと、転職・副業・フリーランスをブームにしたのは、国であり企業と思っています。
そして、その目的は不要な従業員の削減です。
ブームと従業員削減がどう繋がるの?
終身雇用を終わらせたい
私たちが会社に縛られたくないと思っているのと同じように、会社も「もう従業員は要らない」と思っています。
昨今話題になっている、終身雇用の限界に関するニュースに象徴されるように、企業側は不要な従業員をずっと養う体力はないのです。
しかし、まだまだ企業が従業員をクビにするには印象が悪い風潮があります。
そのために捻りだしたwin-winの作戦が、「従業員が自分で稼げるようにして、自主退職してもらう」ではないかと考えています。
楽して稼げるなら会社を辞めたがる社員も出てくる。
会社はそれを狙っている。
国・企業が個人を養う時代が終わる
これまで、日本全体の考え方として、「若者を勉強させて、仕事ができるように育て上げ、会社で働くことで社会に貢献させる。」というサイクルがありました。
その中で、貢献に応じて生きていくためのサポートはする、というのが国や企業のスタンスです。
しかし、そのサポートに限界が来ています。
年金しかり、終身雇用しかり、医療保険しかり。。
そこで、国や企業はこれまでどおりの手厚い「おんぶにだっこ」で会社員を賄うことを諦めました。
自分たちで稼げるようになってもらい、「好きなことで生きていく」選択をして会社を出て行ってもらうことを陰から応援し始めたのです。
副業の解禁や、こぞって転職・副業・フリーランス化を推進しているのはそういうことです。
転職はやや毛並みが違いますが、人の要らない会社から必要な会社への移転を促しています。
希望退職などの人員削減の波が来る
自主退職・早期退職を募る、合法的な人員削減の波が来ます。
その人員削減を推進しやすくするため、個人でも稼げるという希望を植え付けているのが昨今のブームとも考えられます。
「自分で稼げるから、もうこんな会社とはおさらばだ!」と思ってもらえれば、希望退職者を募る企業としてはラッキーですよね。
【参考サイト】 ※外部サイト
いっときの勢いで転職・副業で独立・フリーランスという選択肢をとってしまった場合、少し景気が悪くなってくると、だんだんと首が締まっていきます。
景気がいいうちはどこも人手が足りず採用が活発になるほか、ボーナスが多くなった人たちのお財布のひもが緩くなりやすいのですが、ほとぼり冷めると、入社して日が浅い・副業初心者・あまり実力のないフリーランスはすぐ切られてしまいます。
楽観的に会社を辞めると再就職できなくなる可能性も。
希望退職は残った人が勝ち組-2つの理由
ここからは副業で独立した場合・フリーランスの場合に限定します。
「Youtuberや仮想通貨投資家は数億稼いでいる」「フリーランスで月200万」などと賑やかな情報をきくと、会社から自由になれるメリットもあり、好きなことで生きていくメリットを選んでしまいそうですが、少し考えてみることをおすすめします。
1.保険・年金の保証が弱い
副業で独立した場合・フリーランスになった場合、いずれも「個人事業主」という区分に該当します。
会社勤めと比較して、個人事業主は下記の面でデメリットがあります。
- 企業年金がない
- 傷病手当・労災給付がない など
【参考サイト】 ※外部サイト
個人事業主が加入すべき保険、フリーランスのリスクに備える! | THE LANCER(ザ・ランサー)
国や企業にとって手(費用)がかからなくなるということですね。
これらのデメリットあっての高給や自由であるということを理解しておく必要があります。
2.正社員に戻りづらくなる
これは場合によりますが、クラシカルな風習をもつ伝統的な大企業では、副業独立期間やフリーランス期間は嫌われる可能性があるのではないかと思っています。
派遣社員から正社員になれない、という派遣問題は一時期話題になりましたが、同じ発想です。
その時期にやっていた内容次第では、もちろん評価の高いものもあるかと思いますが、サポートの手厚い正社員に戻るには復帰にエネルギーが要るリスクはあると思います。
希望退職に焦らない。勝ち組を見極める
このように、ブームの裏には国や企業のたくらみがあります。
そのため、足元の人手不足はありながら「あの頃に戻りたい」が簡単にはできない可能性は十分にあると考えています。
安易に行動するのではなく、転職先を吟味する、副業は始めるが本業をおろそかにしない、フリーランスのデメリットを把握するなど、それぞれの対策をおすすめします。
- 転職・副業・フリーランスブームの裏には国・企業の暗躍がある
- 安易に「好きなことで生きていく」ことは危険。十分に検討してから行動する