サラリーマンは高リスク?年金破綻への対策を考える
終身雇用の廃止や年金の崩壊により、私たちは自力で生計を立てることを強く意識する必要が出てきました。
十分な貯金ができないのなら、いつまでも働け、という制度もちらほら。
70歳雇用へ企業に努力義務 政府、起業支援など7項目: 日本経済新聞
このような変化の時代には、環境をよく理解し、正しく計画的に行動することが大切です。
今回は退廃する日本での身の振り方についてご紹介します。
【この記事を読むメリット 】
- 日本の現状がわかる
- 将来のための動き方がわかる
環境を知り、己を知る。
それでは今回のコンテンツです。
平和ボケしたサラリーマンに鉄槌がくだる~年金破綻~
記事のトップに、日経の記事を貼りました。これはかなりインパクトのある記事です。
内容を要約すると「企業は70歳まで、労働者が活躍できるようにサポートしてあげなさい」というものです。
70歳雇用へ企業に努力義務 政府、起業支援など7項目: 日本経済新聞
裏のメッセージに言い換えると「国の年金制度や保証制度では高齢者のサポートができない(できなくなっていく)から、民間でなんとかしてよ」というGiveUp宣言だと受け取れます。
2025年、日本は若者1.8人で高齢者1人の年金を負担していくような構造になる見込みです。
維持ができないことは目に見えています。そして2025年以降はさらに悪化していきます。
年金制度が破綻する、これは既定路線です。
そのため、高齢者は自分である程度生活をやりくりしていく必要があるのですが、それを延命するために、国が民間(企業)にHelpを求めたという構図です。
学校で真面目に授業を受けて、悪くない成績をとり、そこそこの企業で無難に勤めるくらいでは老後やっていけなくなる可能性が非常に高いです。
「真面目に頑張っているのに!」は甘え。賢く行動する必要があります。
貧富の差が拡大する
さて、では民間企業の中で、先ほどの手厚いサポートを行える企業がどのくらいあるのでしょうか。
明確にここでは述べられませんが、余程財務に余裕がある企業でないと難しいのではないかと思います。
先日、トヨタ自動車の豊田社長からも終身雇用の維持が難しいと話があったように、大企業でも経営や利益を考えると余裕は持っていないのが現状です。
日経ビジネス - 「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか
つまり、下記の構図となり、富める者は現状維持、それ以外の者は待遇劣化となります。
- 財務のいい企業に勤める労働者
→年金は手薄になるが、企業の支援が手厚くなり ±0 - 余力のない企業に勤める労働者
→年金は手薄になり、企業の支援も望めない マイナス
サラリーマンのメリットは低リスクでした。
学業を修め、労働力として働き、最期は国の保証のもと看取られる。これが日本国民のスタンダードな生き方です。また、国が(社会の歯車として)推奨する生き方でもあります。
しかし、今やただぼーっとサラリーマンであることはリスクになりつつあるのです。
国の推奨している、「労働力として育ち、働いて死ぬ」というモデルでは十分な保護を受けられなくなりました。
衰退期の日本を生き伸びろ
日本は衰退期に入りました。
労働人口は減少し続け、高齢者は増え続けます。
そして、実質GDPは増えていないにも関わらず、歳出は増やし続けています。
個人で例えると、年収があがらないのに、買い物の額を増やし続けているイメージです。
そう遠くないうちに、年金制度や医療保障の制度変更があるかと思います。
そんなシビアな現代を生きる方法を考えます。
1.優良企業を目指す
1つはわかりやすく、財務が安定しており、かつ社員に手厚い支援をできる企業へ就職することです。
例えば社員専用の保育所などがある企業は費用も節約でき、かつ時間も創出できる良い環境と言えるでしょう。
今後は、これまで以上に就職先の企業選びが大事になります。
これはいわゆる「大手企業」というブランドではなく、
- 本当に財務がよい
- 社員に利益を還元している
という観点から評価をすべきところです。
日本の超名門企業が外資に買収されて久しいですが、ネームバリューを鵜呑みにするのではなく、自分でしっかりと企業を審査しましょう。
また、当然優良企業に勤めるためには自分が魅力的な労働者であることも重要になります。自分磨きも欠かさずに。
2.個人で稼ぐ
もう1つは国にも企業にも頼らず、自力で稼いで生きる方法です。
起業するもよし、Youtuberを目指すもよし、フリーランスエンジニアになってもよいかもしれません。
自分で生きる力を身につけることは、今後最も安全な保障になります。
危機感をもって自分を見る
人間は自分に甘いもので「自分は大丈夫」と思いがちです。
しかし、間違いなく高齢者に厳しい時代が来ます。
そして、優秀ではない(優良企業にいない)労働者に対しても厳しい将来が待っていることが推測されます。
人生を豊かに生きるために、行動を起こすのは少しでも早いほうがよいのではないでしょうか。
みんなが気づいてから行動を始めると、大勢で満員電車に乗り込もうとするように、エネルギーを使うバトルに参入しなければいけなくなります。
将来のことを見据えて、元気でエネルギーのあるうちに転職を検討したり、副業を始めたりする行動を起こした方がよいかもしれません。