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コンサルタントがプロモーション(昇進)するためのシンプルな鉄則

コンサルタントがプロモーション(昇進)するためのシンプルな鉄則

 

コンサルタントの昇進条件は?

 

町の本屋でも、コンサルをうたう書籍を見かけるほど、コンサルタントはメジャーな職業になってきました。

 

  • 「外資系コンサルタントの仕事術」
  • 「元BCG(ボストンコンサルティンググループ)のプレゼン力」 など

 

企業側のイメージ戦略もあり、何か特別なイメージが持たれやすいコンサルファームですが、昇進の条件はどこにあるのでしょうか。
現・外資系コンサルタントの筆者が知るコンサルタントの昇進条件をご紹介します。

 

今回のコンテンツです。

 

   

 

コンサルタントのプロモーション条件

 

コンサルタントがプロモーション(昇進)するためのシンプルな鉄則

 

コンサルファームといえ、1つの会社ではありますので、多くは他の業態と同じです。

 

  • 経験年数が長い
  • 周りのお手本になる
  • 売上を上げている など

 

しかし根底にあるのは「アウトプットを出しているか」これに尽きます。

 

アウトプットがすべてという鉄則

 

コンサルファームでは、価値を生む・価値提供という観点が評価ポイントとして大きくなっています。

 

例えば、決まった手順通りに業務を回すような仕事について、事業会社(コンサルファーム以外の会社)ではある程度「ミスがない・作業が早い」という評価の対象になりますが、コンサルファームではほぼ評価になりません。

 

ミスなく作成された資料であっても、ミスを直した資料であっても、クライアントに提示される成果物は同じためです。
レビューをする上司の手間は少ないかもしれませんが、レビューは上位者の仕事という風習が定着しているため、あまり大きく評価には影響しない印象です。

 

プロセスよりもアウトプット重視

 

アウトプットの付加価値は高評価

その点、成果物・アウトプットの品質を高める動きは高く評価されます。

 

  • ミーティングで誰も気づいていなかった観点を出す
  • よりわかりやすい書き方で資料を作る
  • 新しいビジネスチャンスに気付く など

 

上記は自分ならではの価値をクライアントや自社・上司に提供するケースであり、このようなアクションは歓迎されやすい傾向にあります。


前章の例が評価されない理由は、ルール通りに作業すれば完成するものを作ることに対して、自分ならではの価値創造がないためです。
価値を提供できる例としては、下記の2パターンがあります。

 

  • 手順を見直して効率化をはかる
  • 手順にはない手間を加えて成果物の品質を上げる

 

前者は「手順」をアウトプットとして自社に貢献するケース、後者は「成果物」をアウトプットとしてクライアントに貢献するケースとなり、いずれも評価の対象です。

 

期待以上の価値を出すこと!

 

自社への価値創造がよりベター

自社への貢献・クライアントへの貢献で比べると、自社への貢献の方が評価されやすい傾向にあります。
理由は2つあります。

 

1.評価が見えやすい

クライアントへの貢献は、クライアントが評価するものですが、これは総じて自社であるコンサルファーム側では検知しづらいものです。
特に評価をする人が役員クラスまで含む場合、役員クラスまでクライアントの満足の声が届く例はまれでしょう。

 

そのため、自社への貢献の方が多くの評価者(評価をする人)に認識されやすいという理由があります。

 

2.結局自社が1番大事

身も蓋もない話ですが、会社に雇われている以上は、自社に利益をもたらすことが1番の存在意義になります。

 

そのため、時にはクライアントが希望する予算よりも高めの金額で契約し、自社の利益を増やしたり、自社が「ラクして稼げる」仕組みづくりをしたりすることで高評価を得ることができます。

 

価値創造をするためのマインド

では、どのようにして価値創造をすればよいのでしょうか。
担当する業務によって具体的なケースは変わりますが、共通する心がけ(マインド)はあります。

 

1.作業者意識をなくす

作業者意識とは、「言われたことをやる」というロボット的な考え方のことをいいます。
この考え方は思考停止を生み、価値創造に必要な「考える習慣」を奪ってしまいます。

 

この作業をこなす

 

というタスクに注目した考えではなく、

 

このゴールを達成する

 

といったゴール思考にすることで、改善の余地が見えてきます。

 

タスク:手順書どおりに報告書を作る から ゴール:クライアントにわかりやすい資料を作る に考え方を変えると、様々な方法を考える余地ができ、自分の中で工夫をすることで新たな優れた手順が見えてくるかもしれません。

 

ルールにも疑問を持つ

 

2.「自分なら」を考え続ける

成長の速さにも関係してきますが、常に「自分ならどうする」を考えられるようになると、価値提供のチャンスが劇的に増えます。

 

ときには自分が発言する機会のない打ち合わせに参加することもあるかと思いますが、そのような場でも考え続けることが大事です。

 

  • 自分ならこう言う
  • 自分ならこんなアイデアがある
  • 今の話は自分の仕事に活かせるな など

 

価値を生む人・成長が速い人は、どんな場でも学び(インプット)に余念がありません。
そしてそれをアウトプットに活かしているのです。

 

アウトプットを意識したインプットもPOINT

 

 

価値創造でプロモーションを勝ち取る

ビジネスパーソンは2つに分類できます。「人を動かして仕事を進めるタイプ」と「淡々と任された仕事をこなすタイプ」です。
事業会社では失敗しづらい後者が評価されがちですが、コンサルファームでは間違いなく前者が評価されます。

 

当然、案件を回すためには淡々と作業をこなすメンバーも必要になるため、そのような属性の人も多く所属していますが、昇進は厳しいでしょう。

 

昇進の速さにも期待をしてコンサルファームに入ったのであれば、ぜひ価値創造を意識してアウトプットを出していきましょう。
すぐに評価がついてくるでしょう。

 

▼マネジメント力もプロモーションの評価対象です

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